持ち家のいいところの一つに、家の色々な部分を変更できるという点がある。 家を作るときに情報コンセント(モジュラージャック)を付けて、入居前に宅内LANを敷設してもらうことももちろん可能だ。 しかし家を建てるときに住宅メーカーにやってもらった場合、5箇所で10万~20万程度はかかってしまう。 更にcat6aなどは対応してくれない業者もあるので,それなら空配管だけ通しておいてもらって自分でやろう!と思った次第。
ツール | おおよその費用 | 用途 | 備考 |
---|---|---|---|
cat6aケーブル | 13000円 | 配線用 | 必須 |
モジュラージャック | 2000円 | 壁に埋め込む端子 | 必須。取り付けたい箇所分必要。 |
成端補助工具 | 1500円 | モジュラージャックの固定用 | 必須 |
通線ワイヤー | 5000円 | 配線を行う際にケーブルを固定して引っ張る | 無くてもできなくは無いが、作業が難しくなる |
かしめ工具/圧着ペンチ | 3000円 | ケーブルの端子を圧着する | 端子からルータなどに接続するためなので、無くてもいい。埋め込みに合わせてルータなどに接続するための任意の長さのケーブルを作るなら必要。 |
皮膜剥き | 2000円 | ケーブルの皮膜を剥く | 端子からルータなどに接続するためなので、無くてもいい。埋め込みに合わせてルータなどに接続するための任意の長さのケーブルを作るなら必要。 |
シリコンスプレー | 1300円 | 配線時にケーブルを引っ張る際に抵抗を減らす | 無くてもできなくは無いが、作業が難しくなるため購入推奨。 |
スパイキ | 800円 | ケーブルの芯線の撚りを解く | 無くても良い |
100メートルでおおよそ1.5万円ほど。3LDK程度の家なら100メートルも要らないが、50メートルなどは見当たらないのと、空配管がどのようなルートで通っているのか建築後は把握できないため、余裕を持った長さを買った方が良い。
もっと短くても問題ないという確信があれば50メートル程度の端子のついたものを買って、端子部分を切って使う手もある。
壁に情報コンセントを埋め込む。ホテルや会社の会議室などの壁にあるLANケーブルの差込口である。 日本製線という会社が出しているCat6A用JISアダプタキットが5セットで8000円程度。
日本製線のものが売り切れているようなのでパンドウィットのものを貼っておく。
パンドウィットは色が豊富なので、白以外のものが欲しい人はこちらが選択肢となる。 単品で2000円程度。
なおcat6までであればPanasonicのぐっとす情報モジュラージャックという有名な(そしておそらくDIYでやる人にとってはデファクトスタンダードな)ものがあるのだが、残念ながらcat6a対応は発売されていない。cat6まででOKなら一つ1000円程度で買うことができるためコストは抑えられる。
(2021/01/03追記)
ぐっとすという名前ではないが、Panasonicのモジュラージャックは発売されていたようだ。ただ費用面ではパンドウィットが一番良さそう。 情報モジュラジャック情報モジュラプラグCAT6A | 情報配線システム | Panasonic
日本製線のものもパンドウィットのものも、成端補助工具があるときっちりはめ込めるのであったほうがよい。
5000円~1万円程度。空配管の中をLANケーブルを通すための道具。
無くてもできるという人もいるが、個人的には絶対にあったほうが良いと思う。というのも、ビニールテープで通したという情報もネットで見て挑戦してみたが、空配管にうまく掃除機のノズルを当ててやって吸い込む必要があったり、空配管の角度がきついところを通すときは強く引っ張る必要があったため。本当に結構力を入れて引っ張るので断線リスクがある。
通線ワイヤーならそんなリスクもないし、掃除機のノズルを頑張って当てる必要もない。
かしめ工具/圧着ペンチ(3000円~5000円程度)、皮膜剥き(2000円)、ニッパーがあればとりあえず何とかなる。
皮膜剥きは一応カッターなどでも代用できなくはないが、芯線に傷を付けたりして作業効率が悪くなるのであったほうがよい。
LANケーブルを空配管に通線時にこれを吹き付けながら通していくと、抵抗少なくスルスル入っていくので力任せに引っ張る必要がなくなり非常に良い。 無くてもどうにかなるがあったほうが作業効率が上がる。
なお吹き付けながら通す必要があるので、LANケーブルを入れていく方に人がもうひとり必要になる。
LANケーブルの芯線は撚ってあるので、それをとくための道具。あれば楽だが無くてもどうにかなる。
3.5万円~4万円程度となる。対応箇所が少ない場合は新築時に対応してもらったほうが安く上がるが、cat6a以上のケーブルを敷設したい、複数箇所cat6aの情報コンセントがほしい、といった要望がある場合にはDIYが視野に入るかと思う。